「積立金額は決めた。でも… どの投資信託を買えばいいのか分からない」
- 種類が多すぎて選べない
- 全世界株?S&P500?違いが分からない
- 失敗したくないから、結局何も買えない
こんな状態になっていませんか?
安心してください。 初心者がNISAで選ぶ投資信託は、実はごく一部に絞れます。
- 初心者が投資信託選びで失敗しやすい理由
- 「これを選べばOK」と言える投資信託の考え方
- 全世界株とS&P500の違い(具体的なリターン比較)
- 絶対に避けたい投資信託の特徴
- 実際に買える商品リスト
を、専門用語を使わずにやさしく解説します。
読み終わる頃には、 「これを選べばいいんだ」と迷いが消え、実際に商品を選べるようになっているはずです。
結論(忙しい人向け)

初心者がNISAで選ぶ投資信託は、「全世界株式」か「S&P500」のインデックス型を1本でOKです。
以下の4つの条件を満たす商品なら、大きく外れることはありません:
- インデックス型
- 信託報酬0.2%以下
- 純資産総額100億円以上
- 買付手数料が無料
詳しく知りたい方は、このまま読み進めてください。
なぜ初心者は投資信託選びで迷うのか?

理由はとてもシンプルです。
投資信託が多すぎる
- 日本で売られている投資信託:約6,000本
- その中から「初心者向け」を選ぶのは困難
情報がバラバラ
- SNSでは「〇〇がいい」と言われ
- ブログでは「△△がおすすめ」と言われ
- 証券会社では「×××を推す」
「おすすめ」が人によって違う
- 実は、推す人の利益によって推奨商品が変わることもある
- 初心者にはその違いが分からない
さらに重要なのが、
「これを選べば絶対正解」という商品は存在しません。
だからこそ大事なのは、 「失敗しにくい選び方」を知ることです。
結論 初心者が選ぶ投資信託はこの条件だけ見ればOK

まず結論です。
- インデックス型
- 長期・分散投資ができる
- 信託報酬が0.2%以下
- 純資産総額が100億円以上
これだけです。
逆に言うと、 この条件を満たさない商品は、初心者には向いていません。
インデックス型とアクティブ型の違い

ここが一番大事なポイントなので、しっかり理解しておきましょう。
インデックス型(初心者向け)
特徴:
- 日経平均やS&P500など「指数」に連動する
- 例:S&P500なら「アメリカの有名企業500社全部購入」という感じ
- コンピューターが自動で管理
メリット:
- シンプルで分かりやすい
- 手数料が安い
- 長期で安定しやすい
信託報酬:0.07~0.2%(安い)
例:100万円を20年運用する場合
- 信託報酬 0.1%:99.7万円に
- 信託報酬 0.5%:90.1万円に
- 信託報酬 1.0%:81.7万円に
差額:約18万円
アクティブ型(上級者向け)
特徴:
- ファンドマネージャーが「この銘柄は上がる」と予測して選別投資
- プロの目利きに頼る投資
デメリット:
- 手数料が高い
- 長期では70%以上がインデックス型に負けている
信託報酬:0.5~2.0%(高い)
- 2021~2022年:相場下落で資金流出
- 2020年:「AIが熱い」と注目
- 2023年:残りわずかで償却
→ ブームに乗った商品の危険性が実感できる
結論
初心者は絶対にインデックス型を選んでください。
理由は、プロでも70%が負ける戦いに、素人が勝つ確率はゼロに近いから。
初心者はこの2択でOK

NISA初心者の投資信託は、 ほぼこの2つから選べば問題ありません。
選択肢①:全世界株式(オール・カントリー)
特徴:
- 世界中の国・企業に分散投資
- 日本企業も50社以上含まれる
- 1本で完結する安心感
過去10年のリターン:年4~5%程度
- 投資がとにかく不安
- 何も考えず続けたい
- 世界全体の成長に乗りたい
- 相場下落時も比較的早く回復する安定性を重視
迷ったらこれでOKな王道タイプ
選択肢②:米国株式(S&P500)
特徴:
- アメリカの主要500社に投資
- 過去の成長力が高い
- 値動きはやや大きめ
過去10年のリターン:年7~8%程度
- アメリカの成長を信じたい
- 少し値動きがあっても耐えられる
- より高いリターンを期待したい
- 中長期(10年以上)で資産を伸ばしたい
成長重視タイプ
全世界株とS&P500、どっちが正解?

全世界株:月3,000円 × 20年 → 約100万円
S&P500:月3,000円 × 20年 → 約150万円
※年利5%想定、単純計算
具体的な違い
| 項目 | 全世界株 | S&P500 |
|---|---|---|
| 過去10年のリターン | 年4~5% | 年7~8% |
| 対象地域 | 世界50ヶ国以上 | アメリカのみ |
| 相場下落時の回復 | 6ヶ月程度(速い) | 9ヶ月程度(やや遅い) |
| リスク | 低め | 中程度 |
| 初心者向け度 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐⭐☆ |
※過去のリターンは将来の成果を保証するものではありません。投資はご自身の判断でお願いします。
迷ったときの診断
あなたに合った投資信託診断
2つの質問に答えるだけで、全世界株 or S&P500 のどちらが合っているか診断できます
心が折れそう?
30%下がるのを見ると、 心理的に負担が大きい
「まあ、そのうち戻るでしょ」と思える
「-5万円」と書いてあっても、
長期で考えられる?
「20年後には戻っているはず」と信じられる
マイナスを見ると、売却したくなる
大事なポイント:
リターンの大小より、 「続けられるか」の方が100倍重要です。
不安で途中でやめたら、それが最大の失敗。
あなたが「不安なく続けられる方」を選んでください。
迷ったら「不安が強い方」を選んでください。
全世界株は安定性重視、S&P500は成長性重視です。
20年続けることが何より大事。
最大のポイント
大事なのは、選んだ後にブレないこと。
リターンの大小より「続けられるか」の方が100倍重要です。 不安で途中でやめたら、それが最大の失敗。
「1本だけでいいの?」という不安について
答え:YES、1本で十分です。
その理由は:
- 全世界株なら既に50ヶ国以上に分散投資されている
- S&P500なら既に500社に分散投資されている
つまり、1本の投資信託の中に、 既に「分散」が組み込まれているんです。
複数買うと何が起こるか
- 管理が複雑になる
- 手数料が増える(積み重なると大きな損失に)
- リバランスが面倒になる
- 結果として失敗しやすくなる
結論
初心者は1本に決めたら、20年ほったらかしでOK。
初心者が選んではいけない投資信託

ここはとても重要です。
避けたい投資信託の特徴
信託報酬が高い(0.5%以上)
- 年間0.5%取られるだけで、20年で10%以上の資産が消える
中身が分かりにくい
- 「何に投資しているのか」が説明書に書いていない
- こういう商品は避ける
テーマ型(AI・宇宙・〇〇革命など)
- ブームに乗った商品
- ブームが去ったら資金流出のリスク
- 初心者向きではない
毎月分配型(特に注意!)
- 見た目はお金が増えているように見える
- 実は元本を削っていることが多い
- 初心者泣かせの商品
特に注意:毎月分配型は買わないで
「毎月3,000円配分されます」と聞くと、 「お、お金が増えるんだ」と思いますよね。
でも実は、
- 元本100万円から配分金を支払う
- 元本が減っていく
- 結果として、資産が減っていく
という仕組みになっています。
絶対に避けてください。
【実際に選べば正解な投資信託】

ここまで読んで「でも実際どの商品を選べばいいの?」と思っていますよね。
なので、ここに具体名を書きます。
以下のどれかを選べば、初心者として大きく外れることはありません。
全世界株を選ぶ場合(おすすめ)
楽天全世界株式インデックスファンド
- 信託報酬:0.212%
- 純資産総額:1,500億円以上
- 取扱:楽天証券、SBI証券など
SBI全世界株式インデックスファンド
- 信託報酬:0.112%(さらに低い!)
- 純資産総額:800億円以上
- 取扱:SBI証券など
S&P500を選ぶ場合
楽天全米株式インデックスファンド(VTI)
- 信託報酬:0.077%
- 純資産総額:2,000億円以上
- 取扱:楽天証券、SBI証券など
SBI V S&P500インデックスファンド
- 信託報酬:0.0938%
- 純資産総額:700億円以上
- 取扱:SBI証券など
チェックリスト
証券会社で商品を見つけたら、以下をチェック:
- [ ] インデックス型(アクティブ型ではない)
- [ ] 信託報酬が0.2%以下
- [ ] 純資産総額が100億円以上
- [ ] 買付手数料が無料
- [ ] 上のリストのどれかに該当する
この5つをクリアすれば、大きく外れることはありません。
最後のまとめ

NISAで選ぶべき投資信託の条件
- インデックス型(アクティブ型は避ける)
- 全世界株 or S&P500(迷ったら全世界株)
- 1本でOK(複数買う必要なし)
- 信託報酬は0.2%以下(手数料が命)
- 20年以上ほったらかし(見直しは1年ごと)
【購入前の最終チェックリスト】
証券会社で商品を選んだら、必ず確認してください:
- [ ] インデックス型を選んだ
- [ ] 信託報酬が0.2%以下
- [ ] 純資産総額が100億円以上
- [ ] 買付手数料が無料
- [ ] 上の「具体的な商品名」リストに含まれている
このチェックリストを全てクリアすれば、99%の確率で正解です。
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次のステップへ進みましょう。
