「つみたて投資が大事なのは分かった。でも…毎月いくら積み立てればいいの?」
こんな悩みを持っていませんか?
- 少なすぎて意味がない気がする
- 多すぎて家計が苦しくなりそう
- 正解が分からず、結局スタートできない
実は、多くの初心者がここで立ち止まってしまいます。
ここが大事です:積立金額に”正解の数字”はありません。 あるのはただ一つ、家計と両立できて、続けられる金額だけです。
この記事では、投資初心者・子育て世帯向けに、不安にならず、挫折しない現実的な積立金額の決め方 を、3ステップでわかりやすく解説します。
読み終わる頃には、「この金額なら始められる」という確信が持てるはずです。
- 積立金額に「正解」がない理由
- 初心者がやりがちなNGな決め方
- 家計と両立する積立額の考え方
- 1,000円・3,000円・1万円の使い分け
- 金額を増やすベストなタイミング
なぜ「積立金額」で悩む人が多いのか?

まず前提として、悩むのは当たり前です。

「少ないと意味なさそうだし…でも多いと生活が不安…」
この感覚、めちゃくちゃ普通です。
なぜなら、世の中の多くの情報がこんな感じだから:
- 「毎月3万円が理想」
- 「老後2,000万円必要」
- 「早く増やすなら金額が大事」
これを見ると、”少額=失敗”のように感じてしまいますよね。
でも安心してください。 初心者が最初にやるべき投資は、「増やす投資」ではなく、「続ける投資」 です。
結論|積立金額は「3つの基準」で決める
いきなり答えを言います。
積立金額は、次の3つをすべて満たすラインが正解です。
- 家計にムリがない
- 下落しても不安にならない
- 10年以上続けられそう
このどれか一つでも欠けると、途中でやめてしまう確率が一気に上がります。
STEP①|まずは「最低ライン」を決める


最初にやるべきはこれです。
「失っても生活が揺らがない金額」はいくら?
考え方はシンプル。
- 食費を削らなくていい
- 貯金を崩さなくていい
- 赤字にならない
この条件で出せる金額を考えます。
初心者におすすめの最低ライン
| 項目 | タイプ① | タイプ② | タイプ③ |
|---|---|---|---|
| 推奨額 | 月1,000円 | 月3,000~5,000円 | 月1万円 |
| 特徴 | 不安が強い | 余裕がある | 安定している |
| 20年後 | ~30万円 | ~90~150万円 | ~300万円 |
| 開始目安 | 今すぐ | 今月中 | 3ヶ月後でOK |
STEP②|金額よりも「不安の出にくさ」を優先する
ここが一番大事な考え方です。
積立額が原因で起きる”失敗パターン”
失敗する流れ
- 最初から高い金額で始める
- 相場が下がる
- 評価額がマイナスになる
- 毎月の積立がストレスになる
- 不安でやめてしまう
これ、本当によくある挫折ルートです。
正解は「下がっても気にならない金額」
相場が下がったときに、
「まあ、いっか」「そのうち戻るでしょ」 と思える金額かどうか。
これが、あなたにとっての適正積立額です。
STEP③|おすすめ積立額の目安(タイプ別)
ここでは、よくある3パターンを紹介します。
🎯 あなたに合った積立金額診断
シンプルな質問に答えるだけで、あなたにぴったりな積立額がわかります
貯金もあるし、生活防衛費も確保できている
少し工夫すれば対応できるけど、余裕はない
3万円の出費は家計に大きなダメージ
| タイプ | 推奨積立額 | 特徴 | 20年後の目安 |
|---|---|---|---|
| タイプ① 超初心者・不安が強い |
月1,000円 | 家計ノーダメージ・投資に慣れる目的 | 約30万円 |
| タイプ② 家計に少し余裕がある |
月3,000~5,000円 | 無理なく続けやすい・子育て世帯の現実ライン | 約90~150万円 |
| タイプ③ 収支が安定している |
月1万円 | 生活防衛費確保・長期で十分な効果 | 約300万円 |
自分のタイプがわかったら、そこからスタートしてOK。大事なのは「続けること」です。
タイプ②の人が「タイプ③を目指さないといけない」と思う必要はありません。
「タイプ②でコツコツ続ける → 1年後に金額を増やす」という流れでも十分です。
あなたの人生ペースで、無理なく進めましょう。
タイプ①:超初心者・不安が強い人
→ 月1,000円
- 家計ノーダメージ
- 下落しても気にならない
- 投資に慣れる目的に最適



「やめない」ことを最優先した金額です。むしろこれが正解。
タイプ②:家計に少し余裕がある人
→ 月3,000円〜5,000円
- 無理なく続けやすい
- 長期で見ると十分な効果
- 子育て世帯の現実ライン



最もおすすめゾーンです。多くの人がこのレンジで成功しています。
タイプ③:収支が安定している人
→ 月1万円
- 生活防衛費が確保できている
- 多少の下落でも動揺しない



ただし「最初から」無理に狙う必要はありません。タイプ②から始めて、1年後に増やすでもOK。
「少額じゃ意味がない」は本当?


結論から言います。
→ まったくの誤解です。
投資で一番の失敗はこれ
- 金額が少ない → ❌ これは失敗ではない
- 途中でやめる → ⭕ これが最大の失敗
たとえば、
月1,000円 × 20年 / 年利5%想定
→ 最終金額は約30万円になります。
「え、30万円だけ?」と思われるかもしれません。
でも、これはとても大事なポイントです:
- 元手24万円(1,000円×12ヶ月×20年)
- 利息だけで+6万円の利益
- 手数料ほぼゼロ
- 税金もゼロ(NISAだから)
つまり、何もしなければ手元に残らない6万円が、
自動的に増えているんです。
それ以上に大きいのは、こんな効果です:
- 投資が怖くなくなる
- お金との付き合い方が変わる
- 将来、金額を増やせる土台ができる
少額でも続いた人が、一番強いんです。
積立額を増やすベストなタイミング
最初から頑張る必要はありません。
増額してOKなサイン
増額してOKなサイン(具体的タイミング)
- 開始から1年以上、継続できた
- 家計が黒字で3ヶ月以上安定している
- 積立額の増減に感情が動かなくなった
- 相場が下がっても「安く買えるチャンス」と思える
目安:半年~1年経過時に+1,000円の増額を検討
この状態になったら、+1,000円ずつ増やせばOK。 焦る必要はありません。
それでも迷う人へ|迷ったら「一番低い金額」で
最後に、迷っている人へ。



積立金額で悩むくらいなら、いちばん低い金額で始めた方が100倍正解です。
なぜなら、
- 積立額は後から変えられる
- 始めない時間だけが、取り戻せない
からです。
迷うことそのものが、時間を無駄にしています。
まとめ〜家計と両立する積立金額の決め方〜


- 積立金額に「正解の数字」はない
- 基準は「ムリなく・不安なく・長く」
- 初心者は1,000〜5,000円でOK
- 少額でも続けた人が一番強い
- 金額は慣れてから増やせばいい
NISAは、我慢比べではありません。 あなたの生活を守りながら、静かに、長く、味方になってくれる仕組みです。
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積立金額が決まっても、次に多くの人が立ち止まるのが
「本当にこのまま始めて大丈夫かな…?」という不安です。
そんな不安を感じるのは、むしろ自然なこと。
だからこそ、選ぶ前に“安心材料”を一度だけ確認しておきましょう。
つみたて投資が怖い人のための5つの安心材料


- つみたて投資が「怖く感じる理由」
- 下落があっても慌てなくていい仕組み
- 初心者が安心して続けられる考え方
を、投資が不安な人向けにやさしく解説します。
不安を整理してから進めば、投資はぐっと楽になります。
不安が軽くなったら、次はいよいよ 「何を買うか」 を決めるだけです。
初心者が買うべき投資信託はこれ
- 全世界株とS&P500の違い
- 初心者が選ぶべき“たった1本”の考え方
- 選んではいけない投資信託の特徴
を、迷わず決められるように解説します。
を、初心者目線でやさしく解説します。









