楽天銀行の普通預金金利が2025年6月から大幅UPし、マネーブリッジ+各種サービス利用で最大年利0.44%(税引後0.35%)を実現できるようになりました。大手銀行の年0.001%と比較すると、同じ100万円を預けても毎年の利息が大きく異なります。
本記事では、楽天銀行の金利改定の詳細、実際のメリット・デメリット、他行との比較、そして金利を最大化する活用法まで、実データに基づいて解説します。「どの銀行に預けるべき?」という悩みがある方は、この記事で最適な選択肢が見つかります。
楽天銀行とは

楽天銀行は、楽天グループが提供するネット銀行です。2024年3月時点で口座開設数1,600万口座を誇り、ネット銀行NO.1の規模を保有しています。
2022年4月の「改悪」で金利が引き下げられていましたが、2025年6月に念願の金利UPが実現。今、预金口座を開設するなら検討する価値が高いネット銀行です。
2025年の金利改定内容|改定前後の比較
通常の円普通預金金利
| 項目 | 改定前 | 改定後 | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| 円普通預金(税引前) | 年0.10% | 年0.20% | +0.10% |
マネーブリッジ利用時の金利(楽天証券と連携)
| 残高区分 | 改定前 | 改定後 | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| 300万円以下 | 年0.18% | 年0.28% | +0.10% |
| 300万円以上 | 年0.12% | 年0.22% | +0.10% |
楽天カード引き落としがある場合
| 項目 | 改定前 | 改定後 | 値上げ幅 |
|---|---|---|---|
| 適応金利(税引前) | 年0.12% | 年0.22% | +0.10% |
ポイント: マネーブリッジなしでも年0.20%、マネーブリッジ設定で年0.28%と、大手銀行(年0.001%)の200倍以上の金利です。
楽天銀行 vs 他行の金利比較表【2025年10月最新】
| 銀行目 | 最大金利 | 開始日 | 条件 | 300万円での年利息 |
|---|---|---|---|---|
| auじぶん銀行 | 0.65% | 2025/10/1 | プレミアムステージ達成時 | 約19,500円 |
| SBI新生銀行 | 最大0.42% | 2025/9/23 | ダイヤモンドステージ | 約12,600円 |
| 住信SBIネット銀行 | 0.41% | 2025/3/3 | マツイ支店 | 約12,300円 |
| Paypay銀行 | 最大0.40% | 2025/3/1 | 預金残高に応じた優遇 | 約12,000円 |
| 楽天銀行 | 最大0.44%※ | 2025/6/27 | ボーナス金利全条件達成 | 約13,200円 |
| 三井住友銀行 | 0.20% | 2025/3/17 | 条件なし | 約6,000円 |
※楽天銀行:マネーブリッジ(0.28%)+ボーナス金利(最大0.16%)=最大0.44%(税引前)
解説: auじぶん銀行が最高水準ですが、楽天銀行も競争力を持つレベルまで改善されています。
楽天銀行のボーナス金利・年利0.44%を実現する条件
2025年6月27日から、楽天銀行は以下の取引でボーナス金利を上乗せします。
ボーナス金利の内訳(最大上乗せ+0.16%)
| 条件 | 上乗せ金利(税引前) | 上乗せ金利(税引後) | 300万円以下での対象 |
|---|---|---|---|
| 給与・賞与・年金の受取 | 最大+0.03% | +0.023% | ◯ |
| 楽天カードの引き落とし | 最大+0.06% | +0.047% | ◯ (プレミアムカード以上) |
| 口座振替(3件以上) | 最大+0.02% | +0.015% | ◯ |
| デビットカード利用(20件以上) | 最大+0.02% | +0.0015% | ◯ |
| 外貨定期預金の積立購入 | +0.01% | +0.007% | ◯ |
| 海外送金または受取 | 最大+0.01% | +0.007% | ◯ |
| マネーサポートの金融機関登録 | +0.01% | +0.007% | ◯ |
現実的に達成しやすいボーナス金利の組み合わせ例
例1:給与受取+楽天カード引き落とし利用者
- 基本金利:年0.28%(マネーブリッジ)
- ボーナス金利:+0.03%(給与受取)+0.02%(楽天プレミアムカード)
- 合計金利:年0.33%(300万円預金で年9,900円の利息)
例2:給与受取+楽天カード(ゴールド以上)+口座振替3件
- 基本金利:年0.28%
- ボーナス金利:+0.03%+0.01%+0.02%
- 合計金利:年0.34%(300万円預金で年10,200円の利息)
楽天銀行のメリット7選
1. ATMは24時間365日利用可能

楽天銀行はスマホやネットから24時間365日、いつでも手続きができます。三菱UFJ銀行やみずほ銀行のATMにも対応しており、全国どこからでも出金・入金が可能です。
窓口に足を運ぶ必要がない利便性は、忙しい現代人にとって大きなメリットです。
2. セキュリティ対策がしっかりしている

ネット銀行利用時の最大の懸念は「セキュリティ」。楽天銀行では、ログインや取引ごとに通知メールでお知らせされます。
さらに以下のセキュリティ機能が完備されています:
- ワンタイム認証
- セキュリティカード認証
- 生体認証(指紋認証など)
ネット銀行のなかでもセキュリティ水準は高い部類です。
3. ステージごとに各種手数料が無料

楽天銀行の「ハッピープログラム」では、取引実績に応じてステージが決まります。
スーパーVIPの場合:
- ATM利用手数料:月7回まで無料
- 他行振込手数料:月3回まで無料
- ポイント獲得倍率:3倍
給与受取ユーザーの場合:
- 他行振込手数料が月3回まで無料(ベーシックランクからでも特典)
給与を楽天銀行で受け取るだけで、この特典が得られるのは大きなメリットです。
4. 取引で楽天ポイントが貯まる
振込、入金、支払い、公営競技、楽天証券、楽天Edyなどの取引でポイントが付与されます。
1件あたりのポイントは小さいですが、月間30~50件の取引があれば月30ポイント前後が自動で貯まります。楽天PointClubアプリで一元管理できます。
5. 普通預金の金利が業界トップクラス

マネーブリッジ設定で年0.28%、さらにボーナス金利を組み合わせると最大年0.44%を実現。100万円を3年預ければ、大手銀行との利息差は約1,300円にもなります。
6. 自動振込予約(おまかせ振込)機能
毎月の家賃、保険料、仕送りなどを自動設定でき、振込忘れの心配がなくなります。追加手数料は不要で、通常の振込手数料だけで利用できます。
7. 楽天市場のSPU倍率が最大+0.5倍UP
楽天銀行を利用することで、楽天市場でのポイント倍率がUPします。
- 楽天カード引き落とし口座に設定:+0.3倍
- 給与・賞与・年金受取を設定:+0.2倍
楽天市場でよく買い物する方なら、SPU倍率UPで年間数千円のポイント差が生まれます。
楽天銀行のデメリット4選

1. 残高が少ないとATM無料回数が少ない
ハッピープログラムでスーパーVIPになるには、「楽天銀行残高300万円以上 OR 取引30件以上」という条件があります。
住信SBIネット銀行との比較:
| 項目 | 楽天銀行 | 住信SBIネット銀行 |
|---|---|---|
| 最高ランク達成条件 | 残高300万円 OR 取引30件 | 残高300万円 |
| 最高ランクのATM無料回数 | 月7回 | 月10回 |
| 新規口座の初期ランク | ベーシック(月1回) | ランク2(月5回)※要スマートNEO登録 |
| 振込手数料の無料回数 | ランクに応じて月1~3回 | ランクに応じて月3~10回 |
結論: 低残高ユーザーは住信SBIネット銀行の方が実用的な場合があります。
2. 窓口がない
ネット銀行のため、銀行窓口での対面相談ができません。何か問題が生じた場合は、電話やチャットでのサポートに頼ることになります。
ただし、見方を変えると:
- 銀行窓口での営業セールスを受けない
- 24時間いつでも自分のペースで手続きできる
という利点もあります。
3. システム障害や自然災害に弱い
ネット環境が使えない場合や、システム障害時はサービスが利用できなくなります。
対策: 生活防衛資金などを必要としない余剰資金を楽天銀行に預け、常に使う資金は窓口がある銀行に分散させることがおすすめです。
4. 他行でさらに高い金利が出ている
2025年10月からauじぶん銀行が最大0.65%の金利を実現するなど、楽天銀行の金利が必ずしも業界最高ではない状況が生まれています。
各行のターゲット分析:
- auじぶん銀行:au関連サービス利用者向け(最大0.65%)
- 楽天銀行:楽天経済圏ユーザー向け(最大0.44%)
- 住信SBIネット銀行:SBI証券ユーザー向け(0.41%)
自分の生活圏に合った銀行を複数保有する戦略が賢明ですね
楽天銀行で現実的に貯まるポイント|非楽天経済圏ユーザーの実績
「楽天経済圏」というと、毎月数十万ポイント貯めている人をSNSで見かけますが、実際のところはどうでしょうか?
当サイトの調査では、SPU倍率が4~5倍程度の一般ユーザーが2020~2023年の3年間で貯めたポイント総数は104,668ポイントでした。
年間平均:約34,889ポイント(月間2,900ポイント前後)
楽天経済圏にどっぷり漬からなくても、給与受取や楽天カード引き落とし、月数十件の取引だけで月2,000~3,000ポイントは自動的に貯まります。
楽天銀行をお得に活用する方法
口座開設キャンペーン
楽天銀行では定期的に口座開設キャンペーンを実施しており、ポイント還元が受けられます。
さらにお得な方法: モッピーなどのポイントサイト経由で口座開設すると、獲得ポイント数が公式キャンペーンより高いことが多いです。
常設キャンペーン
楽天カード初回引き落としで200ポイント
- 楽天カードの初回引き落とし時に200ポイントが自動付与
現金がざくざく貯まるキャンペーン(毎月要エントリー)
- サービス利用1件につき10円
- 各対象サービス上限回数まで利用でボーナス100円
- 翌々月に進呈
現金プレゼントサービス
楽天銀行ホーム画面の「くじ・楽しむ」から毎月現金を獲得できます。少額ですが、毎月確実に入金されます。
よくある質問Q&A

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結論|楽天銀行がおすすめな人
楽天銀行は以下のような方に特におすすめです:
楽天銀行を選ぶべき人:
- 給与を楽天銀行で受け取っている、または できる人
- 楽天カードを利用している人
- 楽天市場での買い物が月2万円以上ある人
- 金利と利便性をバランスよく求める人
- 複数のネット銀行を使い分ける戦略を持つ人
他行も検討すべき人:
- auサービスをよく利用している → auじぶん銀行(最大0.65%)
- SBI証券で投資をしている → 住信SBIネット銀行(0.41%)
- ソフトバンク系サービスをよく使う → PayPay銀行(最大0.4%)
最も重要なのは、自分のライフスタイルに合った銀行を選ぶことです。複数の銀行口座を保有し、用途に応じて使い分ける戦略も、昨今の金融リテラシーを持つ方には一般的になっています。
